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ハウスメーカーコラム

トリプルガラスが結露に強く断熱性能が高いワケとは?

コスモ建設の黒田です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。

冬のお悩みとしてよく挙げられるのが「結露」。
掃除が面倒なだけでなく、雑菌やカビの温床となるため健康にもあまりよくありません。
できるだけ結露の発生そのものを抑えたいところですよね。

そこでおすすめしたいのが、窓の結露対策にもなる「トリプルガラス」!
「本当に結露に強いのか?」「特徴やデメリットは?」そんな疑問にお答えしていきます。

トリプルガラスとはどんなもの?

トリプルガラスとは、その名の通りガラスを3枚使用し一枚の窓にしています。
ただし、3枚のガラスをピタッとくっつけているわけではなく、ガラスとガラスの間に16mmの空気の層をそれぞれ作ることで断熱性を高めています。
私たちも寒い日には重ね着をして、複数の空気の層を作ることで保温性を高めるのと同じですね。
窓の結露や断熱対策としてホームセンターなどで断熱シートが売られていますが、それと同じ原理で、空気の層を増やすことによって熱の流出を抑え、保温性を高めています。

断熱性は、単一ガラス < ペアガラス(ガラスが2枚) < トリプルガラス の順で高くなります。

ガラスは熱伝導率(その素材がどのくらい熱を通しやすいかを示す指標)は低いのが特徴です。
しかし、熱伝導率の低いはずのガラスに結露ができてしまうのには「ガラスの厚み」が関係しています。
薄いガラスは外気温と内気温の影響を受けやすく、結露ができてしまうのです。

「ガラスそのものを分厚く仕立てて1枚にすればいいのでは?」と思われるかもしれませんが、そうすると今度は日光が入りづらくなくなってしまいます。
その点、トリプルガラスは日光を取り入れつつも熱を逃がしにくい、バランスのとれたつくりになっています。

トリプルガラスを導入するときに知っておきたい2つのポイント

トリプルガラスは熱伝導率の観点からも結露に強くバランスの良い製品ですが、導入する前にそのメリット・デメリットを比較し、ご自宅の状況に合わせてうまく取り入れることが重要になります。

トリプルガラスが結露に強い理由

結露ができる原因は「家の中の温度と外の温度差が大きいこと」があげられます。
夏の暑い日に氷の入った飲み物を入れたグラスには水滴がつくのと同じですね。
冬の住宅ではグラスと逆の現象が、家の中と外で起きています。
トリプルガラスは3枚のガラスと空気層で外からの冷たい空気を遮ってくれるので、窓の表面温度の変化が少なくなり、結露の発生を防いでくれます。

トリプルガラスのデメリット、でも選ばれる理由とは

トリプルガラスのデメリットとして挙げられるのが「価格」です。
ガラスの枚数が増えるので価格はどうしても高くなります。

ただし、トリプルガラスを値段だけの理由で取り入れないのは大間違いです!
結露は水滴とホコリが混じってカビの温床となり、ダニの棲家にはもってこいの環境。
ホコリ、カビ、ダニは、健康に害を与えるアレルゲンの代表格です。
アレルギー持ちの場合は特に、結露を作らない工夫が必要です。

また、水滴が家の内部の柱に浸透してしまった場合、じわじわと木は腐敗していきます。
家を支える柱が弱っていくことを考えたら、価格のデメリットは小さいものではないでしょうか。

もう一つのデメリットとして挙げられるのが「重さ」。
ガラスが3枚に増えるので重みも出てきます。
トリプルガラスを使った窓を製造しているメーカーでは、大型の取っ手やハンドルを付けるなど、窓を開けやすくする工夫を凝らしています。
また、ガラス自体の軽量化やセンサー開閉技術などの開発が進められているので、もしかしたら将来的には重さはデメリットならないかもしれませんね。

コスモ建設もトリプルガラスを採用!高い断熱性を誇るAPW430

YKK APの「APW430」

寒さに強いトリプルガラス!
コスモ建設でもYKK APの「APW430」というトリプルガラスを採用しています。

APW430には次のような特徴があります。
①ガラス層の厚み41mm
②ダブルLow-E膜 または シングルLow-E膜(室内側)を採用
③中空層にはアルゴンガス16mm×2
④熱伝導率の低い樹脂スペーサー(ガラスとガラスの間を保つ部品)採用
⑤断熱性能は省エネ建材等級で最高等級の星4つ!世界トップクラスの断熱性能

ガラスとガラスの間を中空層と呼び、幅はそれぞれ16mm。3枚のガラスを合わせると41mmの厚さになります。

中空層にはアルゴンガスを封入。
アルゴンガスは大気中に存在するガスで、空気よりも熱を伝えにくいという特徴があります。

Low-Eガラスとは、ガラスの片面に光や熱を選択透過・反射させる、特殊な金属膜をコーティングしているガラスのこと。
断熱性能は シングルLow-E < ダブルLow-E です。

・ダブルLow-E:室内側、室外側のガラスにLow-E膜。室内の熱を逃がしにくいので、北側の部屋にもおすすめ。
・シングルLow-E:室内側のガラスにLow-E膜。日光をより多く取り入れたい南側の部屋におすすめ。

窓枠には断熱性能の高い樹脂を使用しています。

断熱性能が高い窓は冷暖房費も抑えられるので、光熱費もダウン!家計にも優しい窓なんです。
結露の発生もしにくいので「毎朝、結露の掃除に時間を取られている!」なんてお宅では、特に家事の手間も省いてくれますよ!

窓ガラスを替える以外にも窓の寒さ対策は可能です。
詳しくはこちらもご覧ください!
北海道の寒さ対策は窓が鍵!冷気の遮断方法や断熱性の高い窓は?

この記事のポイント

冬のお悩み「窓の結露」は、ダニやカビなど健康被害を及ぼすばかりでなく、家の内部の柱まで腐敗させてしまうおそれがあります。
結露の発生は室内の温度と室外の温度の差が大きさが関係しており、窓の表面温度の変化を少なくすることで抑えられます。
そこでおすすめなのが「トリプルガラス」。ガラスとガラスの間に空気の層を作ることで断熱効果を高めます。

ただし、トリプルガラスのデメリットとして「価格の高さ」が挙げられます。
ガラスが二枚のペアガラスでも十分暖かく初期費用も抑えられるので、余裕があればトリプルガラスを検討すると良いでしょう。
「価格の高さ」をカバーしてくれるくらい光熱費や家事の手間をカットしてくれますよ。
モデルハウス

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この記事を書いた人

営業部黒田 翔太

楽しく、無理のないお住まいのご提案をさせて頂きます。時には厳しい事も言いますが、大きな買い物だからこそ、お客様とは真剣に向き合っていく覚悟を持って仕事をしています。一生面倒を見るつもりですので、お引渡し後も何かお困り事がございましたら、すぐご連絡ください。

 

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