コスモ建設の方川です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。
今回は「ニッチの演出」についてのお話です。
主に玄関やリビングにおいて、洗練されたスペースを演出する「ニッチ」。
飾り方一つで、おしゃれにもゴチャゴチャにもなってしまいます。
せっかくの「ニッチ」をさらに活用するためのヒントもご紹介します。


ニッチには余白を持たせ、統一感を出す
まず、ニッチに何を置くのか考えてみましょう。
オシャレなカフェやレストランのニッチはどのようになっているでしょうか?
本棚として実用的に使用したり、部屋のアクセントとして使用したりと様々な活用法がありますが、オシャレに見えるニッチには共通点があります。
それは「余白を持たせる」ことと、「統一感を出す」ことです。
例えば、本棚として使用する場合は、洋書や表紙がオシャレな雑誌数冊だけを選別し、洗練されたデザインのブックエンドを用意して、ニッチの中にぎゅうぎゅうに本をしまうことのないよう配慮します。
並べる本はできるだけ似たような高さの本がオススメです。
文庫本を置きたい場合は、壁の色と比較しアクセントになるようなブックカバーをかけてもよいでしょう。この場合も、なるべく色合いは統一します。

空いたスペースに小さな観葉植物や装飾アイテムなどを置くとバランスが良くなります。
実用的な使用方法ではなく、部屋のアクセントなら次のようなモノから設置するとよいでしょう。
サボテンなどの多肉植物やエアプランツ

オシャレな海外のモノクロ写真

アンティーク風小物

ガラス小物

カントリー風小物

上級者になればガラスの器などを展示し、たくさんの種類のアイテムを用意して美術館のような空間を演出する方もいます。
初心者は似た系統のアイテムを取り揃えるところから始めましょう。
ニッチの外側の壁や床のラグの色、ニッチの外に置いた家具とのバランスも考えるとより統一感が生まれます。
ニッチを装飾すれば、イメージがガラリと変わる
ニッチに置くものを決めたら、次は見せ方の工夫です。
ニッチの壁自体にすでに色がついている場合は、その色合いを活かしたアイテムを選ぶとオシャレな空間になります。
しかし、本来の壁もニッチの壁も真っ白な場合や、色がついている壁を置くものに合わせてチェンジしたいと感じることもあるでしょう。
そんな時はまず、夏は青白のストライプ柄のマットや木目調が印刷されたパネル、冬は雪をイメージしたファーマットなど、すぐ着脱が可能な物を使用すると手軽にイメージチェンジすることが可能です。

また、飾るものが同じでもライトアップするとイメージが変わります。

これから新築物件を建てるのであれば、ライトアップ用の電源を最初から引いておくと、グラスや壺、お皿などをディスプレイしたときにイメージを変えやすくなります。
電気系統からニッチまでの場所が遠い、電気代が気になるといった理由から電源を引くのをためらうなら、LEDキャンドルが便利です。
電源を引いた場合は上からのライトアップになる場合が多いですが、LEDキャンドルは展示アイテムの後ろや下部からライトアップできるので、違ったイメージを持たせることができます。

空間ごとに、ニッチを工夫する
ニッチは設置場所により、置くものを変化させた方がよりオシャレな空間を維持することができます。
玄関
玄関は臭いや湿気の溜まりやすい場所です。
消臭・脱臭しながらニッチを活用したいならルームフレグランスを置いて、ウェルカムフレグランス(デフューザータイプやアロマキャンドル)などを飾ります。
玄関はそこまで広いスペースではないので、あまり香りが強すぎないものを選びましょう。
市販の湿気防止剤や消臭剤をさりげなく置きたいなら、脱臭剤を見せないように装飾品をレイアウトしても良いでしょう。
来客時、ゲストが楽しめる季節のアイテムを混ぜてみると、ユーモアさとオシャレさがさらにUPします。
なお、ニッチそのものをマメにメンテナンスができなければ、観葉植物よりもアイアン製や木製のアイテムを組み合わせてシンプルに装飾するのがオススメです。
リビング
リビングは一日の中で最も目に入る空間です。
ソファーを置くのであれば、座った状態で目線が来るところにはシンプルなアイテムを起きましょう。
ニッチを本棚などとして活用したいのであれば、目線より少し低いところに本を置き高いところには装飾アイテムのみにするのがオススメです。
いずれのケースも、目線に直接圧迫感のあるアイテムが入らないよう配慮すると、生活感の少ない洗練された空間を演出することができます。
階段の下、廊下
階段下や廊下はリビングや玄関をつなぐ動線ですので、リビングなど隣接するスペースと統一感を持たせたアイテムを置くとより自然な空間になります。
ニッチを自分でカスタマイズしよう
ニッチを使っていくにつれて好みが変わったり、もともとニッチがなかった場所にニッチを作りたくなることもありますよね。
そんな時はニッチを自分でカスタマイズをしてみませんか?
例えば、ニッチの奥側の壁面が変わるだけでも随分雰囲気が変わります。
100円ショップやホームセンターで購入できる壁紙を張り替えてみましょう。
ニッチの壁自体の材質が弱い場合は直接ニッチの壁面に張らず、ニッチのサイズに切り取った段ボールや木材に貼り付けてはめ込むと何度でも模様替えが可能です。
上級者では、お子様やベットの移動などで開けてしまった小さな壁の穴も小型ニッチとして、キーケースなどに再利用してしまうというアイディアも。
やり方は、穴の周囲を100円均一などで販売している既製品の収納ボックスのサイズに四角くくり抜き、ボックスをはめ込んだ後で壁との境目をパテなどで固定。
大きさや設置場所に合わせて扉付き収納ボックスを購入したり、エイジング加工やガラスシールなどを使用してアンティーク調に加工すると素敵になります。
ただし、パテだけでは新築でプロが作ったニッチ程の強度を持たせることは困難です。
ちょっとしたインテリアを置くために活用し(重いものを置かない)、重いものを置きたい場合は壁の内側と外側からの補強がポイントになります。
自分好みにニッチを活用してオシャレ度UP
ニッチは何となく物を並べてしまうとすぐ雑然としてしまいがちです。
そして、物を置きすぎると掃除するのも大変になりますよね。
最初は物を選りすぐるだけでも大変ですが、何度も模様替えしていくうちに自分好みのニッチの活用方法がきっと見つかるはずです。
当社でもオシャレなニッチの設置事例が豊富にあるのでご紹介しています。
ニッチをうまく活用して、是非オシャレなお部屋にしてみてください!


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