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ハウスメーカーコラム

雪対策のための屋根について知ろう!

コスモ建設の方川です。いつも記事を見てくださってありがとうございます。

寒い冬は、雪が降る地域では「雪対策」がとても重要になります。
雪国の地域の家づくりは、屋根への工夫によって、冬の期間の冷え込みや大雪などの厳しい環境でも快適に暮らせるかが変わってきます。

今回は「雪対策」のために必要な「屋根」について、ご紹介します。

寒い地域の「雪対策」雪に強い屋根とは?

雪に強い屋根とは、吸水率が低く、雨漏りしにくい構造であることが重要になります。
吸水率が高い・雨水が入り込みやすい構造だと、屋根の内側に入り込んだ雨水が凍結して、屋根材自体を痛めてしまいます。

その為、豪雪地帯では約7割が金属屋根(特にガルバリウム鋼板)を利用しており、密閉性が高く、雨水が入り込みにくい構造になっています。

金属屋根には3つの特長があります。

①雪に強い

金属屋根の場合、組み合わせることでほぼ密閉されるため、雪が溶けた後の水が入り込みにくくなっています。

②地震に強い

金属屋根はとても軽いので、家の重心が低くなるため地震の際の揺れに強くなっています。

③地球に優しい

鉄は溶かすと再び鉄に戻すことが出来るので、リサイクルして新たな資源として活用することが出来ます。

雪対策にはスタンダードな屋根材「ガルバリウム鋼板」を利用しよう!

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛の合金板に金属メッキを加工したものです。

ガルバリウム鋼板のメリットは、サビに強く高寿命で、非常に薄く軽いので耐震性があります。錆びにくく耐久性にも優れているので、表面の塗り替えは10年~15年ごとで大丈夫です。

密閉性が高く水が入り込みにくい構造になっているため、雪対策にもぴったりです。
また、最近だと天然石とガルバリルウム鋼板で構成されている商品もあります。

コスモ建設でもこのような素材の、杉板模様が特徴的なコロナルーフを推奨しています。

表面の天然石ストーンチップの凹凸が雪を止め、急勾配の屋根でも落雪しにくくします。
雪止め金具同等の効果のある屋根材として札幌市建築確認課で認められた屋根材です。
雪止め金具を設置するコストや外観の美観を損なう心配がありません。

世界中で愛され続けているスタンダードなデザインと自然な風合いが魅力で、他の屋根材のようにクラックが発生したり塗装が剥離したりするということはなく、再塗装は不要な優れた屋根材です。

平らな屋根や逆V字型の屋根!?「無落雪屋根」で雪対策

北海道などの地域では、カラフルなトタンの三角屋根がひと昔前までは主流でした。

ですが、雪が滑り落ちやすく落雪や雪下ろしが原因の事故が年々多発していて、危険を及ぼす可能性があることから問題視されていました。
また、敷地面積の小さい土地に住宅を建てる場合、隣の敷地に落雪するとトラブルになることもあります。

そこで生まれたのが、三角屋根ではない「無落雪屋根」です。
無落雪屋根は3つのタイプに分けることが出来ます。

勾配屋根方式(こうばいやねほうしき)

傾斜のある普通の屋根に雪止めを取り付けます。
勾配屋根は雨漏りの危険が低下し、雨水が流れ落ちるので屋根の耐久性が高まります。ただ急勾配だと屋根の角度が高いので耐風性が弱まります。

フラットルーフ方式

屋根自体を平にします。
平にすることにより屋上を物置などに活用でき、メンテナンスも簡単です。
ですが、雨が降った際には雨水を流さず溜めてしまうので、雨漏り防止のためにもしっかりとした防水工事が必要になります。

スノーダクト方式

屋根の中央部分にスノーダクトを設置します。
ダクトを通して雨水を排水するので、氷柱ができにくいのが特徴です。
最近の新築で多いのはスノーダクト方式です。
通常の屋根は逆V字型の三角屋根になっていますが、スノーダクト方式は今までの常識を覆し、屋根の中央がくぼんでいるV字型になっています。

積もった雪や氷が、太陽光などで溶けると中央のダクトに向かって流れ込むという仕組みになっています。

ただし、スノーダクト方式は定期的なメンテナンスがかかせません。
排水口に異物が詰まっていないかなど年に1回程度はしっかりチェックするように心がけも重要です。

一方で、三角屋根であっても雪下ろしが必要のない雪止め効果のある屋根材もありますので、見た目やコスト、状況で選びましょう。

例えばステイルーフやスノーストッパールーフという商品は、ハゼ(板金同士の継手で高さがあり雪を止める部分)と言われる雪止め部分が一体となった構造の屋根材で、北海道ではよく使われます。

また、先ほど述べたような天然石とガルバリルウム鋼板で構成されたコロナルーフなどの商品も、検討してみると良いでしょう。

屋根に積もる雪対策には「屋根融雪」もおすすめ

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寒冷地域の雪対策として「屋根融雪」も注目されています。

屋根融雪とは、屋根に直接パイプやヒーターを設置して屋根に積もった雪を、電気や灯油などの熱を使って水に変化させ処理を行うシステムです。

屋根融雪工法の特長は次の通りです。

・ツララ対策になる
・融雪したい部分を選べる

また、屋根融雪の種類は3つあります。
設置費用や維持費用はその分掛かりますが、全面的に積雪を処理するのが可能な全面屋根融雪。
積もりやすい谷部分のみの低コストな部分屋根融雪。
軒先の氷柱対策、落雪防止、すが漏り対策に効果的な軒先部分屋根融雪。

光熱費はかかりますが、屋根の形状を変えず、落雪事故などの被害を避けることが出来る屋根融雪も、雪対策にはおすすめです。

住まいの雪の量に合わせて、ぜひ考えてみてはいかがでしょうか。

屋根をこだわることで日々の生活も快適に

北海道などの豪雪地域では、屋根は雪から建物を守るとても重要な役割を果たします。

屋根の構造は年々進化しています。
その進化によって少しでも雪との付き合いが楽になれば、長い冬の生活も少しは快適になるかもしれません。

みなさんも是非、家づくりの参考にしてみてください。

新築一戸建てをご検討の方は、札幌のハウスメーカー コスモ建設へお気軽にご相談下さい!
私たちは1984年創業以来、地域に密着した建築会社として北海道の家づくりに取り組んでいます。
北海道に適したツーバイフォー・ツーバイシックス住宅をご提案します!

工法・仕様について

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この記事を書いた人

営業部方川 元志

友人に「営業に不向き」と言われながらも、入社して早19年。たくさんの素敵なご家族にお会いし、家づくりのサポートをさせて頂く中で、社会人として少しずつ成長出来ているように思います。お客様とのご縁を大切に、これまでの経験を活かして『素敵なマイホーム』のお手伝いをさせて頂きます。

 

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